Produced by
SAMPO Inc. × BLACK SMOKER RECORDS × Goethe-Institut Tokyo
「住力」は、“生きる力” を表現する総合芸術フェスティバル。「衣食住音美」それぞれの領域から、住力──、つまり “生きるための力” を持つアーティストが集結。展示やライブパフォーマンス、ワークショップ、食体験などさまざまな表現が混ざり合う。
会場中央にそびえるのは、やぐらのように皆の集いの中心となる構造体「Hüs(ヒュス)」。
360°に音の鳴る素材が取り付けられた内部空間、そして人や光を感知するセンサーが取り付けられた構造は、アーティストのステージとなる。「家」という意味を持つ「Hüs」は、元々は生活に根ざしていた廃材や古物からブリコラージュで転生され、路上や自然の記憶の断片が、音となって響き出す。 今ここにあるもので、家を作り、音が鳴り、祭が起き、人が集まり、再び家となる。
「Hüs」は、ハレ(非日常)とケ(日常)を繋ぐことの象徴だ。いつ起こるかもしれない災害などの有事や、誰かにとっては打撃を受けるようなことに対して、起きてからではなく、対応できる力を日常的に積み重ねることはできないか。私たちは、“ピリオディック(定期的)なルーティンとしての祭り” を日常に埋め込むことを提案する。生活の中にコミュニティや伝承があることは、豊かな日々の中でも身体に自然とレジリエンス──、しなやかな回復力が育まれることを信じて。
建築、ファッション、食、音楽、そしてアートが一体となった、– 生きるための力「住力」– を、いまここに発生させる。
主催: ライフ建築集団 SAMPO Inc.
共催: BLACK SMOKER RECORDS /ゲーテ・インスティトゥート東京
① 入場には、「1日参加 前売りチケット」(¥4,500)
または「2日以上 参加 前売りチケット」(¥8,000)をご購入ください。
ライブ観賞・予約不要のワークショップ・マーケットに参加いただけます。
② 予約が必要なワークショップは、①とは別途チケットをご購入ください。・11/21「Reception Food」
・11/22, 11/23「鹿肉解体精肉ワークショップ by 罠ブラザーズ」
・11/22〜24「漆芸作家 桐本滉平の金継ぎワークショップ見積り予約」予約後住力のインスタグラムアカウントへDMしていただき器のヒビの状況を確認しお見積もりさせていただきます。
場内で利用できる¥500の割引チケットを2枚付属。
Goethe-Institut 東京
107-0052 東京都港区赤坂7-5-56
InstagramのDMにてお問い合わせください。
BUY TICKET今回、コンサートホールの中心に家の断片のような空間を作ります。時にはそこは料理を作ったり、ミシンで服を縫ったり、食事をしたり、休むところになり、時には櫓となり祭りを指揮したり、演奏したり、パフォーマンスしたりするハレとケを繋ぐ空間となります。DIYや変化を加え続けブリコラージュで生活を作るLiving architecture の態度は様々な状況や環境で効いてくるのではないかと感じます。
中央の構造体の柱や床、机、扉の一部はアナログの楽器になり、かつセンサーを付けてパソコンでそのセンサーに響く音を楽器の音に変換できるようにします。ハレの日とケの日、非日常と日常、祭りと瞑想そして日常を横断するさまざまなパフォーマンスがこの中で行われます。
中心の楽器空間の名前はHüs(ヒュス、家という意)。盲目のストリートアーティストMoonDogの作った楽器名から由来します。彼は路上の音から影響された音楽や楽器を作り、20年以上路上で生活した彼は一つの楽器に”家”と名付けました。彼にとってのホームは家の構造ではなく、彼の精神に寄り添える楽器でした。今イベントのHusも能登の家屋の解体材や関東の山林の間伐材を使い、人々の精神に寄り添うように路上や自然の記憶の断片をブリコラージュによって作り上げ、皆でモーメントを共有しまた新たなライフの断片となる事を願い製作します。
MOC (Mobile Cell) と言われるSAMPOの移動式空間を数台展示します。この住居やコミュニティは有事の時にもハードとしてもソフトとしてもあなたの支えになるのではないでしょうか。SAMPOはこれまで土地に縛られない生活の中で移動しながらも様々な場所にドッキングすることでコミュニティをアクティベートしてきました。
間伐材(小径材)の新たな活用法を提示する金物を一切使うことなく木と紐と人とで組み上げる構造体「Hitoto」を使い出店者自身と屋台空間を一緒に作るワークショップを出店者や運営陣と共に行います。紐と木で伝える人と山との記憶。世界有数の森林大国でhitotoが未来に伝えていく新しい循環のカタチを提案します。
日常生活に加え、有事でも適用できる自身で修復する美学や機能美を体現した“衣”のあり方について模索します。衣類カスタムのワークショップ体験に加え、住力オリジナルプロダクトとしてカスタムエプロン/ベスト/ハッピ/ポンチョを製作、販売いたします。各所から提供頂くデニムやナイロン生地のような強い端材やハギレを中心に、天然草木染めの植物性生地や鹿革などの天然素材を材料として活用します。
有事の時に活躍する炊き出しや保存食、生きるための食に関するワークショップや展示及び、日常的に体を作るための健康的な食を体験してもらいます。罠ブラザーズのジビエの解体ワークショップ/ 炊き出し味噌汁 / 炊き出しご飯 / Curry Jockeyのカレー/保存食の物販 /室内でも育てることのできる野菜が埋め込まれた壁構造体。Tsumugiの手植え手刈り無農薬無肥料米/ Seedbunk/ 発酵飲料/Pinoxシェフによる創作料理。
ハレの日の要。人々を癒し、揺らし、踊らせ、共に祈る。祭事における音はコミュニティをより強固に接合します。シャーマニックフルートからの始まりから~祭りの音まで、人々と空間と呼応する音楽祝祭体験を目指します。中央の構造体の柱や床、机、扉の一部はアナログの楽器になり、かつセンサーを付けてパソコンでそのセンサーに響く音を楽器の音に変換できるようにします。
Timetableアートとは元来ArsとTechneつまり”生きる力” 。そして美は全てのジャンルを横断し、豊かなライフを支える要素となります。衣食住音、ハレとケ、縦軸横軸ともに美学を貫通する態度をもってこのイベントを行う。それをもって”住力”を総合芸術とします。SAMPOのプロダクト音響生命体Leakの配置 / 古物をスピーカーに改造するSAMPOのObject Seriesの配置 / セレクトショップから古物を展示販売。
人数限定 要予約 ¥5,000
11/22 18:30-20:00
11/23 14:30-16:00
罠ブラザーズが長野で捕獲した鹿の脚の解体・精肉体験を提供。人類がかつて日常の中で行なっていた狩猟採取の一部である解体・精肉の体験から、我々が日々当たり前に行なう「食べる」について考え直し、「生きる」を見つめ直す機会の創出を目指します。
日常的に使えかつ有事の時にでも効いてくる美学や機能を含む”衣”を設えます。廃材やハギレ、汚れた服を修復する手法をワークショップ形式で体験できます。エプロン持参の服でも可能です。樂商店によるポケットカスタムワークショップとStar Incによるシルクスクリーンワークショップによって修復しながらオリジナルに変えていく体験を提供いたします。
アナログとデジタルのセンサーを使った楽器空間となっているHusを参加者の方々に体験していただける時間を設けます。折坂悠太、 蓮沼執太らと協働するパーカッショニスト宮坂遼太郎とパリの IRCAM で創設した人工知能とデータ サイエンス (ACIDS) チームを指揮し東京大学の招聘教授を務めるPhilippe Eslingによるワークショップ。
※大変残念なお知らせですが、予定していた金継ぎワークショップは、講師の制作場所が水害の影響で変更を余儀なくされたことから、開催をキャンセルすることとなりました。
金継金継ぎとは壊れた陶磁器を漆を用いて修復する日本古来の文化です。日本人が接着剤として漆を使い始めたのは約九千年前の縄文時代であり、修復部を金粉で装飾するという概念は室町時代に生まれたとされています。修復は「ヒビ」「カケ」「ワレ」の3つに分類され、漆の他に米糊、木粉、砥粉を用います。本ワークショップでは参加者の皆様に各自破損した陶磁器をご持参いただきます。時間の許す限り、ご自身で金継ぎの工程を進めていただき、その後桐本が皆様の器をお預かりし、輪島にて1〜3ヶ月かけて仕上げたものを返送いまします。ご予約の際は一度写真を送っていただき先にお見積りをさせていただけたらと存じます。
11/21(木) 人数限定 予約可能 ¥5,000
1日1組限定レストランPinoxをオープンした水野健児による原始的な食体験を提供いたします。
Concept: 食とはすなわち、生きるために栄養を摂取するという行為。それに美しさが加わり、美味しさとなる。文明が一度なくなり、環境がリセットされた世界。その中にも美しさ、美味しさという概念が存在するのか?そしてその概念は、希望としての役割を担うのか? 野生の動物のように、本能で美しさを導き出せるのか? ひとりひとりに言葉にせずとも感じていただくことが目的の料理です。今回は、カトラリー類は使わない。皆様には手で召し上がってもらう。テーブルコーディネートも無い。テーブルクロスで手を拭き食器は共有。パンを器にすることも。
料理内容: その時収穫された玄海灘の魚介、その時獲れた佐賀の猪、庭で栽培したブラックベリー酵母のライ麦パン、自家製発酵バター、自家製サラミ、酢漬けにしたハーブの花、自家製の調味料 etc..
SAMPO Inc.は人や都市をアクティベートするライフ建築コレクティブ。SAMPO Inc. は空間、イベント、映像、衣服、モノ、音、 思考、所作、etc. 様々な媒体であなたにライフを提供している。モバイルハウスや音響声明体スピーカーLeakを製作展示。ブリコラージュの手法を軸に置いた様々なインスタレーションやイベントの空間、プロダクトの製作を行う。
時代やジャンルに囚われず、ストリートや地下に眠る異端を発掘し続けるミュージックレーベル。創設から25年を超えた今でも枯れることのない制作意欲と、研磨された圧倒的なスキルを武器に、耳の肥えた音好きたちを魅了している。2018「BLACK OPERA -Hole on Black-」 2019「BLACK OPERA -鈍色の壁-」をゲーテ・インスティトゥートにて公演。
ゲーテ・インスティトゥート東京は1962年から、日本のパートナーと協力し、様々な催しを行いドイツと日本の文化交流を促進している。 また、あらゆるレベルのドイツ語講座とヨーロッパ内の共通資格に対応したドイツ語の試験を実施し、ドイツの文化、社会、政治などに関する最新の情報を提供している。